京都暮らしを確実に快適にしてくれたもの

#新生活が捗る逸品

 

このお題を見て真っ先に私が思い至ったのは、

「断熱アイテム」だ。

 

私は現在、古い木造の長屋をリフォームした家に住んでいる

窓はサッシ戸、床はフローリングでぱっと見現代的な洋風の内装だが

この家に越して初めての冬、思わぬ京都の洗礼を受けた

 

それこそが、盆地の「底冷え」だ

 

正直、今も京都で暮らしていて一番辛いのが、「冷え」である

底冷えとは、「体の芯まで冷えるような寒さ」のことで、

京都の盆地特有の寒さとして良く表現される

京都に住んでみて私は初めてその底冷えを体感し、しみじみ思ったのが

「寒さには種類がある」ということ

 

私が今まで認識していた冬の寒さは、太陽の力が弱まって

「寒い空気の塊」、つまり寒気に包まれることだった

冷えた空っ風に身を縮こまらせて「ああ寒い」と呟くのが常だった

しかし、底冷えは一味違う

京都の底冷えは、地面から湿気とともに足元を掴み、じっくり染み渡り、

身体を骨の髄まで冷やしてしまう

比喩では無く本当にそう感じるのだ

 

元々が木造の我が家の一階は、冷気が床と窓から浸透してくる

カーペットを敷いた程度では回避できない。座った尻から冷やされるのだ!

冬場に一階部分で過ごすと体がみるみる冷え、いくら着込んでも太刀打ちできない

だるまのように着膨れてもなお手足が冷たくなるので、正直絶望した

そこで助けてくれたのが、冒頭に書いた「断熱アイテム」だ

 

 

こちらが実際に取り入れた床用の断熱シート

これをまず床に敷いてからカーペットやラグを敷いたところ、

床からの冷気が明らかに遮断された

アルミ素材のシートは災害時などにも使われるが、本当に効果があるのだなと感心した

少しクッション性もあるので快適だ 

暖かくなったらラグとともに撤去している

(夏場の一階は床からの冷気が上がって、むしろ快適なのだ)

 

 

こっちは、窓に貼るタイプの断熱シート

緩衝材(プチプチ)みたいな素材で、窓を水で濡らして貼り付けるとくっつく

庭に出るサッシ戸のガラス全面に貼ると、効果てきめんであった

外気の冷えの遮断と、結露も防止してくれる優れものだ

 

こちらは夏の熱気も遮断してくれているように感じるので、

一階部分の窓は一年中貼りっぱなしにしている

 

私は元来寒いのが大の苦手で、京都に越して数年経った今でも冬は辛い

体が冷えると本当に身も心も滅入ってしまうので

毎年こういったアイテムを取り入れて、可能な限りの対策を取っている

 

夏は暑く冬は寒いと言われる京都。気候の変化は目まぐるしく、

未だ慣れない私は、季節の変わり目毎に心身ともに揺さぶられがちだが、

日々の移ろいを上手くこなし、さらに楽しむ知恵が

京都の暮らしにはたくさん散りばめられている

四季折々の美しい景色や、安寧を祈るための儀礼や祭りが歳時を彩り

美味しい旬のものは、体も心も潤してくれる

 

古代からの知恵と、現代の便利なアイテム

どちらも上手く暮らしに取り入れ、これからも京都暮らしを満喫したい

これから夏へ向かう季節も、楽しみでいっぱいだ